活動内容について

活動内容について

NPO法人「みんなの漢方」は、現在不調を抱えている、また、今後抱えるであろう未病段階の一般生活者に向けて、当事者視点に立ち、漢方の正確な知識の普及や関連する病気、症状などの積極的な啓発活動、そして、漢方医療を受けている患者のネットワークを構築し、漢方に関する情報を共有していくことを目的としております。
また、ウェブサイトを通して、漢方治療を受けている患者、及び関心を持つ一般生活者が正しく有用な情報をシェアできることを活動の柱としています。

さらには、当事者の利益や権利を擁護する「患者アドボカシー」の視点を取り入れたよりよい漢方医療の向上と、一般生活者が漢方医療を受ける環境の充実を図ってまいります。

日本において、便秘、片頭痛、肥満、摂食障害、睡眠障害、ストレス関連障害、うつ、アトピー性皮膚炎、子宮内膜症、月経障害などに悩む人の数は増加傾向にあります(*1)。
現代女性の約8割が経験している(*2)という生理痛など、さまざまな不調に悩む人は、年々、増加傾向にあります。しかしながら、その詳しい状況や対処法が、広く一般生活者に知られている状態には至っていません。

このような西洋医学では病名が特定できない不調に対する治療を得意としているのが、1剤で複数の症状が改善されることもある日本独自の「漢方医療(漢方薬・漢方医学)」です。現在、148処方の漢方薬が健康保険(2023年現在)適用対象となっており、より漢方薬が身近になり、正しい診断のもと利用されるケースが増えてきました。

このような状況を鑑み、西洋医学だけでは解決できない、不調に困っている方々に健康的な生活を送り、ヘルスリテラシーの向上に寄与するための情報を提供します。また、漢方の視点を取り入れた食事や生活習慣、養生法など、日本独自の「漢方の文化」の普及・発展にも役立ちたいと考え、活動しております。

  1. 厚生労働省令和2年患者調査 疾病分類
  2. 武⾕ら「リプロダクティブ・ヘルス(性と⽣殖に関する健康)から⾒た⼦宮内膜症等の予防、診断、治療に関する研究」(総括研究報告書)2000年度