みんなの漢方とは?

理事長あいさつ

特定非営利活動(NPO)法人 みんなの漢方 理事長 増田 美加

病気とは言えないけれど、不調に悩む人が、年々増えていることをご存じでしょうか? 例えば、女性の不調に多い生理痛は、現代女性の8割が経験していると言われています。さらにそのうちの約4割の⼈が、治療が必要な状態でした(※1)。また、便秘、片頭痛、肥満、摂食障害、睡眠障害、ストレス関連障害、うつ、アトピー性皮膚炎、子宮内膜症、月経障害などに悩む人の数も増えています(※2)。
現代女性は、さまざまな不調を抱えながら、社会で活躍することを求められています。

私自身、さまざまな不調を経験してきました。不妊治療も経験し、2006年には乳がんに。そのあとは更年期障害にも苦しみました。今は元気ですが、小さな不調はたくさんあります。乳がんを経験したために、更年期障害の治療にホルモン補充療法(HRT)が行えない私をずっと支えてくれたのは、漢方です。今も閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)の不調改善のために、漢方薬のお世話になっています。
漢方医学は、ひとりひとりの訴えや体質を重視して、西洋医学が得意としない、体質に由来する症状(冷え症、虚弱体質など)、検査に表れない不調(疲れ、肩こり、PMSや更年期にともなう症状など)の治療を得意としています。

今、日本で漢方薬を使用している医師は約8割(※3)。148処方の漢方薬が健康保険(2023年現在)で使えるようになっていて、漢方薬がより身近になっています。
日本で漢方薬を処方するのは、西洋医学を学んだ医師。医師が西洋医学と漢方医学、両方の視点から診察することで、私たちは自分にあった治療法を選択できるメリットがあります。これは世界的にもめずらしい日本独自の医療システムです。

きっと、みなさんにもご自分だけの漢方体験やエピソードがあると思います。また、漢方薬を処方してくれた印象に残る医師との出会いもあるでしょう。もちろん、漢方に関する不安や疑問もあると思います。まだ漢方薬を使ったことがないけれど、どうなのだろう?と迷っている方もいるでしょう。

「NPO法人 みんなの漢方」は、お陰様で設立10年を超えました。「もっと漢方のことを知りたい! もっと漢方のことを話したい!」と思う人たちにとって、役立つ情報を今後も、このサイトを通じてお届けしたいと思います。また専門家を招いて話を聞いたり、情報交換できる小さな会も引き続き、企画します。
さらに、フェムテックを始めとする女性の健康支援、働き方改革、持続可能な開発目標(SDGs)のひとつに挙げられている“健康”啓発に伴った社会的活動も行って参ります。
漢方の正しい知識を得ることをきっかけにして、ヘルスリテラシーを一緒に高めていきませんか。

  1. 武⾕ら「リプロダクティブ・ヘルス(性と⽣殖に関する健康)から⾒た⼦宮内膜症等の予防、診断、治療に関する研究」(総括研究報告書)2000年度
  2. 厚生労働省令和2年患者調査 疾病分類
  3. 「日経メディカル2012年5月号漢方薬使用実態・意識調査」

プロフィール

増田 美加(ますだ みか) 女性医療ジャーナリスト

女性の健康&医療の執筆、講演を行う。
著書に『患者力』(講談社)、『女性ホルモンパワー お肌もからだも心も整えてくる』(だいわ文庫)、『もう我慢しない!おしもの悩み 40代からの女の選択』(オークラ出版)、『乳がんの早期発見と治療』『きっと赤ちゃんできるから』『101新書 後悔しない歯科矯正』(いずれも小学館)ほか多数。
NPO法人 乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)副理事長。
NPO法人 女性医療ネットワーク理事 「マンマチアー委員会 ~乳房の健康を応援する会」を主宰。
NPO法人「キャンサーネットジャパン(CNJ)」乳がん体験者コーディネーター。
一般社団法人「日本フェムテック協会」理事。
NPO法人「日本医学ジャーナリスト協会」会員。
増田美加オフィシャルサイト http://office-mikamasuda.com/

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